『青い夜 白い夜 完全版』を見た

307月07


1993年から97年の解散ラストライブまで毎年恒例となっていたX JAPAN年末東京ドームライブの94年度版。初日前日、つまり29日のリハーサル中にYoshikiが設営中のステージから転落。右上腕三頭筋断裂という怪我を負ってのライブ。(BOX特典のDVDにはバックステージやリハーサルの様子が収められ、そこには包帯で腕を吊るYoshikiの姿も)
開演前の客席の俯瞰から始まり妙に長い(笑)曲間もほとんど編集されず、TOSHIの紙一重MCも全て収録というまさに完全版に相応しい内容。個人的にはこの時期のHIDEのヴィジュアルが一番好きだし。ワタクシ当時16歳。FOOL’S MATEだったかSHOXXだったか忘れたけど、このライブのレポート熟読したなあ……。BOXを買える大人になっててよかった。

  • 青い夜、前半はだいぶ演奏が粗い。リハーサル不足がありありと。
  • 「SCARS on melody」のAメロがリリース版にくらべオクターブ低い。HIDEのキーをTOSHIのキーに修正しきれてない感じでレア。
  • 青い夜で衣装が恥ずかしかったらしく(もっと早く気付けばいいのに……)後半ずっとスタッフジャンパーをかぶりっぱなしのHIDE。
  • 白い夜「オルガスム」の客煽りでHIDEが弾くギターにあわせてTOSHIに「移民の歌」のあのフレーズを歌わせる。HIDE爆笑。
  • 白い夜の「紅」が妙にテンポが速い。途中でYOSHIKIが失神するのだけど、復帰したあとはさらに速くなってるのがすげー切迫した感じ。
  • その「紅」のあと、東京ドームのステージ上でメンバーミーティング。(YOSHIKIが「もし倒れたら次の曲を飛ばしてくれ」という相談……おいおい)
  • さらにそのあとYOSHIKIがTOSHIを呼び寄せてマイクをもらいTOSHIの真似して「ねえHIDEちゃん」。HIDE、TOSHIポカーン。
  • PATAが「Standing Sex」でシャウトしてることに初めて気が付いた。PATAのコーラスマイクって飾りじゃなかったんだねえ。(『破滅に向かって』でもやってたよ。見落としてたよ……)
  • というか、今更ながらに気が付くギター持ったPATAの格好良さったら。
  • ドラムソロでミラーボールから出てくるYOSHIKI。なにこのスペクタクル。
  • ソロコーナーはYOSHIKIは言わずもがな(芸風変えようがないからな)、TOSHIもHEATHも二日間の内容がほぼ同じ中、演出も曲目も大幅に変えてたHIDEはやっぱり偉いと思う。

とか、もう書き出すとキリがない。
見始めると懐かしさよりは興奮。「あああ!これ読んだよ!!」というシーンが盛りだくさんで、気分はすっかり十代。それでいて今見ても全く古く感じない。Xだけ時間が止まってて、実はこれは2006年のステージだと言われても私は納得してしまいそうだ。ヴィジュアルにしろ音楽性にしろ、94年当時においても「アリかナシかで言ったらナシだけどXだからアリ」だったのだ。今更「ナシ」とか「過去のもの」になどにはなりようがない。『破滅に向かって 1992.1.7 TOKYO DOME LIVE』の映像を見たときにも感じたことだけど。本当に、YOSHIKIの希望通り「瞬間の美学」に永遠の輝きを与えてしまった日本では稀有なバンドだなあ、と改めて感じた。
タイムリーにFOOL’S MATE(5年ぶりくらいに読んだ……)の9月号にYOSHIKIのインタビューが載っていた。「Xはファンの人生でもあるが僕の人生でもある」「HIDEとの再結成の約束を果たせぬまま、まだ進行形の存在」、そしてその再結成については「Xを終わらせる、という意味でならやってもいいかもしれない」と。 思った以上に言っていることがまともで安心した。「あの頃よもう一度」で再結成されたら格好悪すぎるし、それは当時のファンにとっても残酷だもの。

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